施政方針

更新日:2026年04月01日

  桜が咲き誇り、山わらう季節の訪れとともに、新年度がスタートしました。

  春の陽気の中、私たちの社会が活力に満ち、未来に向かって力強く歩んでいくことを願っています。

 さて、令和7年度を振り返ってみますと、日本全体においては、賃上げの加速、国内投資も高い水準で行われ、失われた30年からの脱却を期待するニュースが多くありました。一方で、続く物価高騰の影響で、国民の暮らしについては、未だ回復に至っておらず、格差社会が進んだ1年でもあったと感じています。

 本町においては、そのような状況を踏まえ、住民の皆さんに必要な取り組みを国の事業だけではなく、町独自の取り組みとして展開してきました。

  まず、「健康福祉」の分野では、シニアチャレンジ応援事業を実施し、今年1月末までに、延べ1万1,622人に2万9,004回と、前年比の1.3倍、ご利用いただきました。今年度新たに始めたおかわりクーポンも、1月末までに334人の方に申請いただいており、シニアの皆さまの外出支援だけでなく、商工振興にも大きく寄与する事業となっています。

 「教育」の分野では、新たに両小学校の4年生を対象としたキッザニア体験や、ICTコンテスト、中学校放課後数学塾や中学校図書室を活用した受験応援スタディルームの改修を実施することで、子どもの学びの機会を増やしてまいりました。

  また、「産業」の分野では、ドローンを活用した農薬散布の費用などを助成するスマート農業推進助成事業や、久山産木材の活用に向けた町産材利用促進助成事業を始めました。さらに、子育て世代へのお米券配布事業も実施し、982件に配布することで、町内の農業、商工振興にもつなげることができました。

  財政面においても、町税、ふるさと応援寄附金は昨年度並みに、歳入を見込んでおり、一般会計全体としては、1億5,000万円ほどの基金積立てを行う予定であり、町の将来像の実現に向けて着実に事業を進め、次年度につながる1年となりました。

  そして、第4次久山町総合計画の5年目を迎える令和8年度は、町制施行70周年という節目を迎えます。本町の強みである自然の恵みを活かして、さらに人や物の「つながり」を深めていきたいと考えています。そのためには、「住む」「食べる」「学ぶ」「働く」「遊ぶ」という暮らしの5つの要素を通じて、町の資源の好循環を生み出していくことが重要です。「久山町だからできる豊かな暮らし」の実現を推進し、幸福度(Well-being)の高いまちづくりを着実に進めてまいります。

  それらを踏まえ、令和8年度の久山町一般会計当初予算は、歳入歳出の予算総額をそれぞれ73億1,000万円とし、令和7年度より、4億1,000万円、5.9%の増となっています。国県支出金等のほか、町の基金を活用しながら、物価高騰対策及び投資的事業を同時に行っていく予算編成です。

  歳入においては、固定資産や町民税などの税収で若干の増額を見込んでおり、ふるさと応援寄附金は令和8年度も増額する見込みで計上しています。

  次に、令和8年度の主な事業を総合計画に挙げる分野に沿ってご紹介します。

  物価高騰対策として、引き続き、ごみ袋の全世帯配布、水稲農業物価高騰対策支援、プレミアムつき商品券の配布を実施してまいります。

  また、町制施行70周年に際し、10月4日予定の記念式典ほか、70周年記念事業費の予算を計上しております。

 「暮らし」の分野については、みんなでつくる公園づくりとして、町民の皆さんと一緒に計画した役場下の総合グラウンド公園の工事を開始するとともに、「教育」の分野では、今年度から、首羅山遺跡ガイダンス施設整備を開始し、造成工事、施設の建築を進めてまいります。

  また、本年4月からは、小学校給食の無償化を実施し、国県の補助金で不足する分につきましては、町の一般財源を充当してまいります。

  そして、中学校における給食導入については、2学期から現在の選択制ランチサービスをやめ、弁当を全員に配布する、完全給食を実施する大きな判断をいたしました。これは、アレルギーや中学校の時制の課題、全員給食を望む保護者の声、給食室の建築・ランニングコスト、国の中学校給食無償化の動向などを熟考した結果であり、将来的には町産のお米や野菜などの農産物の使用を見込んでいます。地産地消に寄与することのできる点も含め、この方法が久山町の未来にとっても最善の選択であると、私は判断しております。

  なお、費用については、物価高騰などによる値上がりもありますが、当面、1食当たり600円を想定しており、保護者負担を300円、不足分は町が負担します。

  そのほか令和8年度も社会、経済情勢、国の動向に注視しながら、必要な政策については柔軟に対応してまいります。

   今年度も、「今」と「未来」を見据え、誰もが「夢」や「希望」を持って生き生きと暮らせる久山町を目指してまいります。

  引き続き、皆さまのご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

令和8年4月

久山町長 西村 勝

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