古から地域に息づく 伝統行事
清らかに流れる河川、四季折々に姿を変える山々。その麓に守り、伝えられる神社仏閣や伝統行事。久山町には、昔から伝わる人々の祈りの心が息づいています。
春
伊野天照皇大神宮春季大祭
伊野天照皇大神宮(いのてんしょうこうたいじんぐう)周辺において、毎年4月20日に近い土曜日・日曜日・月曜日に、五穀豊穣を願って開催されるお祭り。
1日目は祭典とお日篭り、2日目は奉納武道大会、3日目は日籠りが行われます。
2日目の武道大会では柔道・剣道の試合が行われ、糟屋地区や福岡市から小中学生が参加する大規模な大会となります。
夏
中久原祇園祭
須賀神社(すがじんじゃ)において、暑い夏を乗り切り無病息災、安全を祈願して開催される伝統行事。
1日目は露店が出店、子どもによる奉納相撲や花火が行われます。
そして2日目の早朝に行われるのが『万度参り』『清道廻り(せいどうまわり)』
各人が柿の葉を1枚づつ神前に供え、一万枚になるまでお参りをし、赤褌法被姿の男たちが清道のぼりをもって家々を祓い清めてまわり、須賀神社の境内でおこもりをします。
上山田盆綱引き
お盆の8月15日に猪野川(いのがわ)付近の路上を使って行われる綱引き大会。
綱引きに使われるのは、かずらを編み合わせた直径15センチくらい、約30メートルの綱。
太鼓の音に合わせて勢い水を浴びながら、大人も子どもも一緒になって「ソーレ!ソーレ!」と力一杯綱を引き合います。
子供神輿
猪野地区と東久原地区それぞれの子ども会主催で行われる神輿です。
猪野地区は猪野皇大神宮、東久原地区は東久原集会所を出発し、町内を練り歩きます。「がんばれー!」と冷たい勢い水を浴びせると重い神輿を一生懸命かつぐ子どもたちは大喜び。
夏の到来を告げるにふさわしい、元気にあふれた行事です。
秋
五穀神社奉納相撲大会
若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)の五穀神への奉納として明治中期から始まり、毎年敬老の日ごろに行われています。
相撲大会の後青年たちが相撲甚句を唄いながら1歳未満の男の子を抱いて土俵入りをして、子どもの健全な成長を祈願しています。
冬
上久原白山神社獅子舞
上久原地区の白山神社(はくさんじんじゃ)において、毎年年越しに合わせて舞われる獅子舞で、昭和57年から続いています。
もともとは、昭和2年に作られた獅子頭に由来しているといわれています。
地元有志で組織する保存会により、家内安全と厄払いを願って舞われています。