新国富指標~持続可能なまちづくりへの挑戦~

更新日:2022年04月01日

九州大学馬奈木教授と久芳菊司町長が両手で握手をしている写真。

 久山町では、九州大学と連携して、新たな経済指標である「新国富指標」を活用したまちづくりに取り組んでいくことといたしました。新国富指標は、自治体が保有する富(物・人・自然の資本)を数値としてみることができる指標であり、施策(事業)等の実施後に富の増減を評価することで、自治体の持続可能性が向上したかどうかを判断することが可能になります。今後は、アンケート調査等を実施し、町民の皆さんの施策(事業)に対する考え等をお聞きして、その結果の分析を数値化することで、本町の持っている富(物・人・自然・教育等)を評価し、持続可能性の観点から事業の実施への反映をめざします。

新国富指標とは

 現代経済の持続可能性を評価するために作られた指標で、現在だけではなく、将来の世代が得るであろう福祉を生み出すために必要な社会が保有する富の金銭価値を示したものです。現在、国連をはじめ、世界的に注目されている指標であり、この指標を活用した九州大学の調査で久山町は「1人あたりの持続可能な豊かさ」が福岡県第1位となりました。

新国富指標の概念

 新国富指標は、自然・人工・人的資本の合計を金銭的価値で表します。

新国富指標の概念について 新国富のストックとフロー要素
  自然資本 人工資本 人的資本
豊かさそのもの 消費物としての鉱物や農林水産などの市場的価値、自然環境や水源涵養のエコシステムのような直接的な自然的価値など モノの生産・加工・消費量・インフラ等の整備・更新量など 適正な教育機会や労働環境、健康状態や怪我・病気からの快復による直接的な幸福度上昇価値、寿命と健康の伸びで得られる労働生産力など
社会経済活動の源泉 消費物としての鉱物や木材、農林水産品など 生産機械やインフラの利用による減耗など 労働力、健康な身体など
ストックされるもの 健全な農地、森林、漁場、鉱物埋蔵量など 社会インフラ、生産施設(企業・工場・店舗)など 人口、健康寿命、教育レベルなど

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