施政方針

更新日:2022年04月01日


春の気配が感じられる今日この頃、いよいよ桜の開花が待ち遠しい季節を迎えています。

本町は桜がいたるところで楽しめる素晴らしい町です。
今年も、コロナ禍の影響でお花見や桜を楽しむイベントの開催は難しい状況ですが、開花を待つ桜のつぼみから満開の花が咲き誇る光景を思い浮かべ、私たちの社会も同様に前を向いて進んでいきたいと思います。

令和3年度を振り返ってみますと、新型コロナウイルス対策の強化を図り、アフターコロナ・ウィズコロナへの対応を行ってきた1年でした。特に、感染予防の切り札として期待されていたワクチン接種においては、昨年4月からスタートし、最終的に町民の皆さまの約90%の接種を早期に完了しました。議会をはじめ、九州大学、町内開業医の皆さま、そして、エッセンシャルワーカーの皆さまのご尽力に心から感謝を申し上げます。

次に、アフターコロナ・ウィズコロナを見据えた取り組みとしましては、久山中学校特別教室棟の改修および空調設置や久原小学校特別支援室の改修など学校教育施設の整備を実施しました。さらに、国の支援制度を効果的に活用し、町内の公共施設におけるWi-Fi環境の充実、集落内における町道舗装の打ち替え、上山田~猪野間の防犯灯の設置など町内住環境の整備を積極的に展開してまいりました。そして、ふるさと応援寄附につきましては、チャンネルを増やした結果、前年比8,700万円程度の増を見込んでいます。財政面全体としても、これからの備えとして7億5,000万円の基金積立を行う予定です。
このように、コロナ禍で先の見えない不安な状況ではありましたが、町民の皆さまの安心・安全に取り組みながら、新たな種を蒔くことができた1年となりました。

さて、新しい年度を迎えるに当たり昨今の世界的な動向を見てみますと、新型コロナウイルスのオミクロン株のまん延、そして町として抗議声明を発出したロシアによるウクライナへの軍事侵攻など、緊迫する世界情勢の影響で景気回復の先行きが不透明な状況が続いています。
そのような中で、日本に目を向けると、令和4年度の国の一般会計当初予算案は、107.6兆円という過去最大の規模となり、新しい資本主義の実現を目指した方針が示されました。

本町においても令和4年度は大切な1年であり、第4次久山町総合計画がいよいよスタートします。総合計画とは、これから本町が歩む10年間の道を描いた計画であり、これからの未来への道しるべでもあります。
本町では町の基本理念として、国土・社会・人間の三つの健康づくりを軸に半世紀にわたり個性的なまちづくりを展開してきました。その結果、豊かな自然環境や田園風景を残しながらも移住定住が進み、人口も緩やかに増加しています。加えて、周辺自治体の高齢化率は上昇していますが、本町は2017年をピークに減少を始めました。また、財政力指数も県平均を大きく上回り、持続性の高いまちづくりとして、一定の成果を残すことができ、半世紀をかけたまちづくりの土台を完成することができました。それによって、町民の皆さまに久山町の暮らしの豊かさを実感していただく、次のフェーズに入ったと考えております。
以上のことを踏まえ、これからの10年後の町の将来像をだれもが生き生きと暮らせる「健康田園都市」の実現と定めました。よって、暮らしに必要なハード面も整備を行いながら人材育成や人のつながりを広げていくソフト面の充実にも力を入れてまいります。

それでは、ここから令和4年度予算編成につきましてご説明させていただきます。
令和4年度久山町一般会計予算は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ57億8,100万円とし、令和3年度より約15%増となっています。歳入におきましては、固定資産税の税収は、復調の兆しを見せており、令和3年度から増加しているふるさと応援寄附も引き続き増額で計上しています。
しかし、経済の先行きが不透明な状況であり、町税はまだまだコロナ禍前の令和元年度当初予算までには戻っていないのが現状です。
そのため、町民の皆さまの安心・安全につながるサービスを行いながら、国の交付金等の活用を積極的に取り組み、町の基金を活用しながら、景気対策および投資的事業を同時に行っていく予算編成としました。
令和4年度における第4次久山町総合計画の実現に向けた主な取り組みとして10の事業を設定し、予算化を行っています。

1番目は、新型コロナウイルスワクチン接種への対応です。新型コロナウイルス感染症予防対策の要とも言えるワクチン接種につきましては、対象となる子供たちへのワクチン接種や、3回目の追加接種の早期完了と予防啓発に引き続き力を入れてまいります。

2番目は、山田小学校の大規模改修工事です。懸案事項でもありました山田小学校の大規模改修に着手し、子供たちの安心・安全な教育環境の充実を図ります。

3番目は、学校橋の災害復旧工事に着手します。昨年8月の大雨により橋脚の一部が倒壊した学校橋につきましては、令和4年度で橋の撤去および新しい橋の橋脚工事に取りかかります。令和5年度の1日でも早い完成を目指してまいります。

4番目は、プレミアム付き商品券事業の実施です。アフターコロナに向けて経済の活性化は必要不可欠な要素であり、令和4年度も引き続き20%のプレミアム付き商品券事業を行うことで経済対策を図ってまいります。

5番目は、次世代就農者の育成事業です。久山町の田園風景を維持するために多様な働き方を見据えた次世代の就農者育成・確保に向けた取り組みを推進します。

6番目は、町民図書館への電子図書の導入です。コロナ禍における新たな生活スタイルに対応するため電子図書を導入し、町民ニーズに即した読書活動の充実を図ってまいります。

7番目は、子育て世代をつなげるプロジェクトです。コロナ禍により交流が減り、子育て世代の孤立化が懸念されています。そのため、住民ニーズが高い公園づくりをテーマとしたワークショップを開催しながら、子育て世代などのつながりをつくってまいります。

8番目は、久山中学校図書館リニューアルプロジェクトです。久山中学校生徒が、プロのデザイナーや地域住民と交流しながら、これからの学校図書館の在り方などを生徒同士で考え学び合うことで、久山中学校ならではの図書館づくりを行います。

9番目は、久山てらこや⁺(Plus)です。昨年12月に協定を結んだ福岡デザイン専門学校と連携して、久山の子供たちの将来の可能性を広げる人材育成プログラムを展開します。

10番目は、DXの推進です。社会の急激な変化により発生する課題や多様化する町民ニーズに対応していくため、まちづくりや行政運営にデジタルトランスフォーメーション、DXの推進を行うと同時に役場職員の人材育成にも力を入れてまいります。

以上が令和4年度の予算編成方針における主な事業です。
なお、社会情勢や経済動向に注視し、状況の変化に柔軟に対応できる組織体制の構築を進めてまいります。

最後に、先月2月末に、一般社団法人日本計画行政学会主催、第19回計画賞の最終審査が日本大学で開催されました。その審査において自治体を初め、国土交通省や大学などの応募団体の中から本町の空き家を活用した地域交流型シェアオフィスそらやの取り組みが認められ、優秀賞を受賞いたしました。審査で評価された点は、地域の自主性が生まれ経済効果も高く、持続性がある先進的な取り組みであり、他の自治体の参考となるモデルであるという内容でした。そらやの取り組みは、人と人が顔を合わせ、対話を行いお互いの距離が縮まってきた実例であり、公共サービスを行っていく上で基本的な考え方であります。
今後も多様なニーズ、価値観を持つ住民の皆さまお一人、お一人に向き合うことを大切にまちづくりに邁進してまいる所存です。


令和4年4月1日
久山町長 西村 勝
 

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